セラミックスの形態制御による新機能材料の創製をコンセプトとして、実用化・製品化を目指す試料供給や、受託研究・共同研究で研究開発をサポートします。
詳細は、先端技術コンテンツカタログからご覧いただけます。
ナノ粒子
セラミックス前駆体を何らかの方法によりナノ粒子化したものです。
例えば、析出法を利用し、超高分子量ポリカルボシランのナノ粒子から、SiCナノ粒子が製造されます。また,超微粒子のリン添加酸化チタン光触媒も得られています。
Sicナノ粒子
繊維
溶融紡糸,乾式紡糸、湿式紡糸法などに適した分子設計された前駆体を用いることにより、SiC繊維を始めとする非酸化物系セラミックス繊維、TiO2繊維などの酸化物系セラミックス繊維などが合成できます。
さらに、これらの繊維への窒素ドープ、あるいは窒化物系の繊維などへの転換が可能で、さまざまな組成のセラミックス繊維が実現できます。今までに、SiC、TiO2、ZrO2、Al2O3、Ta2O5・・・などが繊維化されています。
ナノシート
平成15、16年度地域新生コンソーシアム研究開発事業により、(独)物質・材料研究機構、(独)産業技術総合研究所、茨城大学,茨城県工業技術センターと共同で、酸化物セラミックスナノシートとその量産技術を開発しました。
開発したナノシートは基材を用いない流動界面ゾル-ゲル法と呼ばれる湿式プロセスで製造されます。その原理と開発内容を図に示します。流動界面ゾル-ゲル法は、前駆体溶液を流れる水面上に滴下し、油滴が水面上を広がる原理で前駆体溶液を展開させながらゲルナノシート化するものです。この方法によれば、従来不可能であった厚みが100nm以下のゲルナノシートの連続製造が可能です。これは他に類のない世界に先駆けたナノシート製造技術です。