次世代材料として注目されているSiC/SiCのテストピースをPIP法、先進PIP法により作製し供給しています。
セラミックス繊維を強化材とするセラミックス基複合材料(CMC:Ceramic Matrix Composites)は、次世代のエネルギー関連材料、宇宙航空材料、原子炉材料として利用が期待され、仕様を満足する性能を有するCMCは、国を支える基幹産業のあらゆる分野で、高強度の高温材料、軽量材料として期待されています。
例えば、1500℃で作動する高温ガスタービン用ブレード、小型衛星の姿勢制御用スラスタ、原子炉の燃料被覆管などがあります。このような材料開発を牽引するニーズとして、自動車産業界での新材料探索と実用化の動きがあります。
F1(Formula 1)のレーシングカーで開発された技術が宇宙航空工学に取り入れられるとも言われる中で、C/Cコンポジット(Carbon/Carbon Composites)など複合材料開発の目覚しい進展とともに、いよいよCMCが本格的に研究されはじめ、テストピースの需要が高まってきています。
軽量で耐熱、耐腐食性構造材料としてCMCはもっともポテンシャルの高い材料のひとつですが、複雑形状の高性能材料の安価な製造法の開発が課題です。
ポリマー含浸焼成法といわれるPIP(Polymer Infiltration and Pyrolysis)法で製造されるCMCは、研究開発用としてのニーズが非常に高まっています。
従来のPIP法で製造されるSiC/SiCはニカロセラムと呼ばれ日本カーボン(株)で製造されていましたが、弊社ではニカロセラムの製造を日本カーボン(株)から引き継ぐと共に、 CMCの課題の一つである緻密化を達成するために、APIP(先進PIP:Advanced PIP)法を開発することにより次世代CMCの実用化を実現使用としています。
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